タイトルの意味がいまだに分からない

千秋楽とと言う事で眉毛を太くしアドリブ満載で若干スベる吉村崇。一切ボケれる役柄ではないため、せめてもの抵抗と言う事で腹に煤で「夢」と書くものの黒くなっちゃってなんのこっちゃわからなくなってしまった芸人・徳井健太。高根さんから「この男がこんなに面白いとは。芸人になればよかったのに。」徳「これでも10年くらいやってるわ!」と芸人ではないというイジりを受ける徳井氏。
徳井氏は土方と浮浪武士の2役。包帯で顔面を覆いぼろぼろの浅葱色の袴を着て奇声を発しながらの殺陣は迫力満点。キチガイ役がハマりすぎている。客席を奇声を発しながら走り抜けるシーンがあるんだけど、席が近くなくてよかったと本気で思った。
行灯を持ちながら客席を巡回する山縣と陸奥。今日の当選者は体育座りをしながら見ていたお客様。高根さんが吉村のアドリブを受け「アットホームだ」と一言。秀逸なアドリブ返し(笑)吉村の見せ場的なとこで階段を上がりながら台詞を言うシーンがあるんです。「あの大隈重信より!」って言う。あそこで毎回おかしなポーズをしてしまう陸奥。この前は小ジャンプをしながら台詞を言ってました。「意味のない言葉を全力で叫ぶ」のときの吉村にしか見えない。今日はその台詞を言った後、「ゴロゴロゴロ」と訳の分からない言葉を。演技中にスベる陸奥。ラストのはけ際に大鳥からどうやったらあんなにキレイな嫁をもらえるんだという絡みのシーンで毎回「紀州の女癖悪いナンバーワンですよ。もう後にはひけませんよ」と言う陸奥。今日に限っては大鳥に向かって「夜の生活雑そうな顔してますね」と言い残し舞台を去る。それが陸奥の最後の台詞(笑)
なぜかカーテンコールは吉村仕切りでした。本当に仲良しな皆様。吉村の「これからも仲良くしていきましょうね」との言葉に「一番薄情じゃん」と出合氏。よくこの短期間で(笑)出合氏は「今までの舞台で一番人間関係がよかった」って言ってた。嘘だとしても嬉しいお言葉。メンタルがやられる程の稽古。だって吉村の台詞量が結構なモノ。甘噛み以外は全く噛むことなく弁の立つ陸奥宗光を演じていました。回想シーンの要所要所でしか出てこない土方歳三ですが殺陣が本格的で、しかも左利きなのに右で刀持ってたから大変だったんだろうなぁ、と。一本木関門で倒れる土方の倒れ方がいかにも演技指導を受けたすばらしい倒れ方で(嫌味ではなく)。あそこのシーンが個人的には好きでした。あと歩き方の指導を受けたとGyaoでも言ってたように、基本大股がに股歩き。他の演者よりもきちっとやってたように見えたのはいつもの歩き方とかなり違うせいなのか…吉村は普段も姿勢よく歩くので普段とそんなに変わりなかったような。皆マントのようなポンチョを着ているのですが土方の衣装だけロングコートのような衣装で、肩幅がより一層際立っていました(笑)

見てない人にとってはなんのこっちゃ分からない内容ですが、私の記録用って事で。脚本自体は小説のような歴史の授業のような。どこが一番見せ場なのかと聞かれると困ってしまうような、抑揚のない脚本。盛り上がりに欠けたかな。1回目は下手前列に座っていたので、船のセットで舞台上の画面がまったく見えなかったりもしましたが、千秋楽は上手だったのでそこは自己解決(笑)きっと幕末のあの時代が好きな人って相当多いと思うので、歴史が本当に好きな人にとっては厳しいお言葉が返ってきそうな予感。予備知識がなくても見れる舞台だったと言っておきましょう。感想として、「見て何も残らなかった」舞台でした。面白くなかった訳ではないですけどね。長くなっちゃった。終わります。